【2006/03/13 12:47】 お気に入り
メガネの基礎知識
メガネフレームの各部名称
私のメガネブームはしばらく続きそうである。聞きなれない,メガネを構成するパーツの名称について整理してみた。
リム
レンズを周りから支える輪の部分を指す。多くのものは内側に溝(リム線)が設けられており,山型にカットしたレンズ周辺部をここにはめ込み支える構造になっている。金属製のフレームの場合,リムの継ぎ目はネジで締め付けて固定する。リムの形状は,メガネ全体のデザインの印象を大きく左右する。一般に,丸みを帯びているデザインはやさしい印象を,直線的なものはシャープな印象を与える。
フルリム
レンズ周りをリムが囲む一般 的なタイプ。
ブロウバー
レンズ上部に渡したバーでレンズを固定したタイプ。リムのラインが視界の邪魔にならずシンプルな印象を与える。古典的なスタイルのひとつである。
ナイロール
レンズの上部あるいは下部のみにリムを使用し,リムで囲まれていない部分をナイロン糸で固定したスタイル。
ツーポイント
レンズを両端だけで留めていることからこう呼ばれる。一般的に,「フチナシ」と呼ばれ,リム自体がないことから「リムレス」ともいう。
アンダーリム
下部にしかリムのないタイプ。
鼻パッド(ノーズパッド)
一般に「鼻あて」と呼ばれている部分である。プラスチック製のものがほとんどで,直接肌に触れる部分でもあるため,このパットのあたり心地がメガネの使いやすさに大きく影響する。汚れや劣化が起こりやすいパーツであるが,簡単に部品交換できるので定期的な交換が必要。メガネのずり落ちを低減する為にシリコンを被せたパットも選べる。
メタルフレームの場合,独立したパーツになっていて,鼻に合わせて調節が可能である。
クリングス
主にメタル(金属)フレームで,鼻パッドを支える為の線状の小さなパーツである。この曲げ具合によって鼻パッドの当り具合を調整。
先セル(モダン)
メタルフレームのテンプル先端の耳にかかる部位,もしくは,そこに挿し込まれたり,貼り合わせられたプラスチック樹脂を指す。金属部分がお肌に直接当らないようにするための部品である。耳あて,イヤーパッドともいう。フレームの調整は,この先セルの曲げ具合を調節することで耳の周辺をやさしく抑えるように行う。この先セルも痛みやすいパーツであるが,ほとんどのものが交換可能。部品の表面が変色したりざらついたりすると肌が荒れる原因となるため,鼻パッドと同様に定期交換が必要である。加重がかかる箇所で掛け心地の良さを大きく左右するため,形状や素材に工夫が加えられていることが多い。
智(よろい)
フロントからテンプルを繋げる部品。フォーマルタイプのフレームではここにデコレーションが施されているものが多く,デザイン上のアクセントとになる。テンプルの開閉にともない,最も負荷がかかりやすい箇所である。
ブリッジ
左右のリムを橋のようにつないでいる部品。ブリッジによってもフレームを掛けたときの印象が大きく変わり,リムの形状が同じでもブリッジの太さや形,長さによって鼻筋が通って見えたりかわいらしく見えたりする。
眼鏡の原型は二つのリムの柄をつないだクルアンと呼ばれるもので,鼻に載せやすいように柄の部分を改良したのが一山である。やがてノーズパットが開発され,ブリッジはリムをつなぐためのパーツとなった。フロント中央に位置するデザインの要でもあり,彫金などの装飾的が施される場合が多い。
ダブルブリッジ(ツーブリッジ)
パイロットグラスとして誕生し,ヘルメットと接触しても破損しないように耐久性を高めたのが発祥。ツインブリッジともいう。
一山
鼻に直接載せる伝統的なスタイルのブリッジで,サドルブリッジともいう。安定感の高いことから根強く採用されている。ノーズパットを使用していないのでシンプルな印象を与える。
テンプル
フロントの左右の智部分から伸びている腕状の部品。弾力に富んだ形状記憶合金や,樹脂製のテンプルも見られる。左右のテンプルの平行が崩れたり,広がったりすると,メガネが傾いたりずり落ちやすくなってくるため,掛け心地に大きな影響がある大事なパーツである。
日本人の顔は横幅が広いため,形状面での工夫も多い。サイドからのルックスを支配するのもこの部位で,テンプルにデザインの中心を おくブランドやモデルも少なくない。
蝶(丁)番(ヒンジ)
テンプルを折りたたむ為の「ちょうつがい」部品。智部品とテンプル双方に取り付けられ,別部品を蝋付けしたものと,一体成型のものがある。
バネ蝶番
蝶番にバネ性をもたせてフレキシビリティを向上させたもの。テンプルが90度以上に開くため,衝撃や開閉などの負荷がフロントにかかりにくいという効果がある。
ヒンジレス
可動部分にはテンプル開閉による負荷がかかりやすい為,ヒンジそのものを取り除いてしまったタイプ。細身のワイヤー形状にするなどして柔軟性を高めたテンプルをたわめて収納するモデルが多い。
ネジ
特にメタルフレームにはメガネには多くのネジが使われている。ネジがゆるむとレンズやテンプル,パッドの脱落が起こることがあるので定期点検が必要である。
フロント(前枠)
左右のリムはブリッジによって繋げられるが,この組み立てられた部品全体をフロントと呼ぶ。プラスチック製のフレームはこのフロントが一体成型で,フチなし(リムレス)は「フロント」が存在しないといえる。
メガネの取り扱い
長く使えるように,ケアについても知っておきたい。
汚れの落とし方
メガネを水道水ですすぎ,中性洗剤でレンズ面,フレームをなでるように洗う。そして洗剤を水道水でよく注ぎ,ティッシュでふき取る。石鹸などアルカリ性の洗剤は,レンズのコート膜を劣化させることがあるので使用しない方が良い。
メガネの保管,扱い
メガネの掛け外しは両手で行う。片手での掛け外しはフレームにとって大きな負担である。
メガネを外したり,持ち運びのときは,ケースにしまう。
メガネは熱に対し,とてもデリケートで,レンズとフレームに大きなダメージを与える場合がある。
- メガネを車中に置かない。
- ドライヤーの熱風を当てない。
- メガネを掛けたまま,サウナや入浴はしない。
等に注意が必要。
メガネのサイズ
ボクシングシステム
「50□20 140」と記されている。最初の数字50はリムの幅(レンズの玉幅),次の数字20がブリッジの山幅 (鼻の間の鼻幅),最後の数字140がテンプルの長さを「mm」で表しており,これが眼鏡を選ぶ基準の一つになる。かけごこちについてはフレームの調整(フィッティング)によってある程度カバーできるようなので,これにはあまりこだわらず, 自分が気に入ったものを選ぶのが一番である。
白山眼鏡店のメガネ
今回の画像は,グッチ,アルマーニに次ぐ3本目の伊達メガネ「白山眼鏡店」のフレームである。「はくさんがんきょう(めがね)てん」と読む。昭和21年(1946年),眼鏡を仕入れて売るという小売店として上野に創業した。
白山では,1975年から4代目である白山將視氏のデザインでオリジナル・フレームを扱い始める。有名人の愛用者も多く,ジョン・レノンも愛用者の一人で,1979年に訪れ,「メイフェア」と呼ばれるセルフレームのサングラスをお気に召し,色違いで3本(クリアイエロー,透明,鼈甲柄)購入した。
現在人気の999.9(フォーナインズ)の社長である三瓶哲男氏も白山眼鏡店で働かれていた事は有名である。
これはメタルフレームであるが,白山と言えばセルフレームの方が有名なようだ。しかし,とても掛け心地が良く,配色もとてもお洒落で飽きない。やりすぎな感じがなく,長く使えそうだ。
関連リンク
テーマ:おしゃれメガネ - ジャンル:ファッション・ブランド
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